2005年12月24日

クリスマスの夜に

お題:現代ファンタジー + 短編


      ハッピークリスマス。

      いつもと違う特別な日。

      そんな日には不思議な経験をするのです。


しんしんと雪の降る夜。

今日は年に一度のクリスマス。

町が色鮮やかなイルミネーションに包まれ、明るく輝く中、

人々は笑顔を浮かべ、楽しそうな笑い声をあげている。

私、藍田鈴香もこのクリスマスを堪能していた。


「あー、今日のクリスマスパーティーは最高だったな〜♪
 出し物も面白かったし、料理も美味しかったし、
 プレゼントも可愛いハンカチを貰えたしねっ☆」


鈴香は上機嫌だった。自然に足もステップを踏んでしまう。
そしてそれに合わせて歌い出そうとした時・・・


ゴツン


何やら鈍い音があたりに響き渡った。
「何だ!?」と鈴香が身構えたところに今度は


ズドドドドド


木々の上から雪が落ちるような音がした。


「・・・誰かいるの?」


こわごわと鈴香は音のした方を覗き込んでみる。

そこにあったのは真っ赤なソリ。

それを目にした途端、鈴香の心はときめいた。

クリスマス → ソリ →

そこから連想される言葉と言えば・・・

期待に胸を躍らせて辺りに視線をはしらせてみれば

いました!!トナカイ!!

歌に出てくるあの真っ赤な鼻。

そして立派なツノ。

それとは対照的な優雅ないでたち。

その美しさに思わず見惚れていると、

トナカイは鈴香に鼻面を寄せて甘えてきた。親しみを込めるように。


鈴香は自分の服を見下ろしてみる。

真っ赤な服に白のフリル。

そしてアクセントにもみの葉をイメージした緑色のバッチを身につけている。

クリスマスパーティーに合わせての、クリスマスカラーのいでたちだ。


(もしかして、私 サンタと間違えられてる・・・っ!?)


そうなのかい、お前?と問いかけるようにトナカイを見つめると、

トナカイは小首を傾げ、鈴香にソリに乗るように促した。


(嘘っ!!すっごい!!これは夢!?幻!?
 本当に私、サンタのソリに乗れるの!?
 サンタのソリって空を飛ぶって言うけど・・・これ今から飛ぶのかなっ。)


ソリに乗り込み、鈴香がワクワクドキドキしている間にも、

トナカイはソリを引いて走り出していた。

数十メートル進んだところでソリは空へと舞い上がった。

ふわりと体が夜空に飛び出すようお名浮遊感に包まれて、鈴香はワッと歓声をあげる。


歓声に紛れて、誰かの慌てた声が鈴香の耳に届いた。

下を眺めやれば 雪山から顔だけ出した状態のサンタが佇んでいるのだった・・・。


町ではクリスマスソングが流れている。


曲は「あわてん坊のサンタクロース♪」


その後、ちょっと間抜けなサンタさんは無事二人(一人と一匹)に救出され

鈴香にお礼とプレゼントを残して帰って行きましたとさ。


posted by 霧沢美咲 at 23:08| Comment(2) | TrackBack(0) | お題ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何時もながら創作お上手ですね。楽しく読ませていただきました。これ程、創作のうまい人が、レポート、は苦手とか、歴史はダメとか、信じられませんねぇ。ホント、クイズ戦いの日々などもあんなにすごいのに、来年も、よろしくね。
Posted by 田村純一 at 2005年12月25日 14:24
そりゃあ、何でも出来る訳ではないですから。
むしろ何でもそつなくこなしてしまうのも呆気ない感じがしてしまいますしね。
(かといって、出来ないままっていうのも辛いけれど^^;自分で言っておいて良くわかりません
。)

はい、来年もどうぞ宜しくお願いしまーす☆
Posted by 美咲〜田村純一さんへ at 2005年12月26日 13:04
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/10301712

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。