2005年08月19日

紫水晶 第一章_ある夜のある少女の夢

■前回のあらすじ  読み直して見る?



どこからともなく聞こえてくる謎の声。

すべてはここから始まった。



第一章 ある夜のある少女の夢


深夜。人々が寝静まり、暗闇の中でうとうとと夢を見出す時。

ある一人の少女もこの日、夢を見ていた。




*   * * * * * * *   *



 美しい少女が彼女の前に立っていた。

彼女には、その少女が自分と同年代ぐらいに思えた。

その少女はとても綺麗だった。

細い身体。

細くしなやかに伸びる指先。

薄く透き通るようなこの白い肌など、

この世のものとは思えないまるで天使のような美しさだ。

整った顔立ち、その中で薄く紫がかった瞳が不思議な輝きを放っていた。

いつの間にか少女に惹かれ、

彼女に見入ってしまっていた自分に気付き

彼女は首を振って意識を取り戻そうと試みた。

が、少女に惹かれるその感覚を振りほどく事は出来なかった。

そんな自分に戸惑いながら、彼女は首を傾げた。

ふと、少女が彼女に向かって何事かを呟いた。

彼女は少女のその言葉に驚き、少女の顔をまじまじと見つめた。

そんな彼女の事など気にも留めない様子で、少女は再び話し始めた。

彼女のその行動にはもううんざりだとでもいうように。

話し終えたところで、少女は彼女に向かって手を差し伸べた。

彼女が何か言いかけたが、少女の手はもうすでに彼女の手を掴んでいた。

瞬間、激痛が彼女を襲った。

激痛は、彼女の血の中を通り、そして目のところまでやって来た。

焼けるような熱さが目を襲って、

彼女は苦しげに呻き手できつく目元を押さえ込んだ。

あまりの痛みに、指が食い込むほどに力がこもる。


     痛い。痛い・・・・。熱い・・・・っ!!


 その熱と痛みは唐突に引いた。

と、同時に何かが自分から抜け出し、

代わりに別の何かが自分の中に入ってきたように感じながら、

彼女は気を失った。

意識がなくなる寸前に、彼女は少女の顔を見たような気がした。





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posted by 霧沢美咲 at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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